兵庫県・須磨学園

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先日、兵庫県須磨学園の学園長、西和彦氏の講演を聞いた。
パソコン黎明期の状況をご存じの方なら、西氏の名前は聞いたことがあるだろう。
氏は大学在学中に㈱アスキーを創業、その後、米マイクロソフト社極東担当、本社取締役を歴任、一時期は、米のビル・ゲイツ、日本の西和彦と呼ばれたIT産業のキーパーソンだ。
2000年には㈱アスキー取締役副会長を退任、02年からは学校法人須磨学園の学園長に就任している。

2浪する経験があれば、ほとんどの大学には入学できるはずとし、同校では、中学・高校6年間のカリキュラムを4年で終了、残り2年を目標大学への学習プログラムに当てる。
おろそかになりがちな自己管理についても、自発的な行動を奨励、グループウェアを導入し、タイムマネジメント教育を実施する。
やり方に慣れてしまえば、そこは現代の若者、ビジネスマンと同じように自身の予定を自身でしっかり管理するという。
氏は、欧米では教育が身につく度合いを、それぞれのスタイルに合わせ想定していると語る。
講義・授業では5%、視聴覚プログラムになると20%、討論のように自身の意見を表現するようになると50%と、身につく数値も上がってくる。
最も高い率で技術、手法が身につくのは、「学んだことを直ちに実技する」、「そして他人に教えてみる」で、90%という高い数値を記録する。
そのため、同校では「学んだことを直ちに使い、他人に教える」という教育を実践、生徒自身がパソコンを使い、互いの情報をやり取りしている。
ネットワーク型の情報共有がますます重要になる今後、組織のスキルを高める手法として同校の実例は参考になると確信する。