マーラー交響曲第5番

Canon LiDE500F

昨年はモーツァルト・イヤーだったが、今年のクラシック音楽はどうだろうか。
私にとってマーラー交響曲は、ベートーヴェンブルックナーブラームスと並び最も聴き慣れたものだ。
多く聴く順では9番、2番、5番、4番、あたりか…
CDも同様に第9番が多く、20枚以上はあるはずだ。
もっとも一般的な人気では、映画に使われた5番が一番だろう。
各楽章の色分けも明確でポピュラーな理由も合点がいく。
最近ナクソスから出たジェームス・デプリーストのマーラー第5番は、低価格シリーズながら見事な演奏だった。
何よりも簡潔で自信に満ちた演奏が良い。
マーラーの病的な影よりも優秀な録音と明快な5番を聴きたい人にはうってつけの一枚。
すでにアントニ・ヴィトのマーラー・チクルスがあるナクソスだが、デプリーストでも新チクルスをスタートするのだろうか。