TOKYO
植木等と青島幸男の死は、昭和と団塊世代の終焉を実感させる。
大量定年問題に揺れる07年。
遠くなる昭和、高度成長期…を実感した。
4月27日、3年を要した工事も終わり新丸ビルが誕生する。
(でも以前の新丸ビルの親しみやすさは無いだろうなぁ…1Fの冷やし中華は絶品だった)
JR有楽町駅を降りて、帝国ホテル方面に行くと周囲のオフィスビルとはひと味違う雰囲気のビルが見える。
1930年に完成した三信ビルだ。
モダニズム溢れるデザインは松井貴太郎の設計、内部はエアコンなど無かった時代のにおいがぷんぷんしている。
太い柱、ごつい窓枠にもそれは明らか。
建築家や古き良き景観を保存すべきと考える人たちによって、このビルの保存計画が打ち出されている。↓
「三信ビル保存プロジェクト」 http://www.citta-materia.org/sanshin.php?catid=17&blogid=2
先日、東京都写真美術館でマグナム写真展「TOKYO」を見てきた。
これは、キャパ、カルティエ=ブレッソン、シーモアらが1947年に設立したマグナムの60周年記念展で、戦後、大きく変貌する東京をマグナム会員たちがどのように撮ったかを一望するものだ。
(全ての写真が「決定的」と言えるアングルばかり)
しかし、50年代、60年代の東京は、今とはまるでパワーが違う。
金も物もない、貧しい時代だったが、人々の表情には生命力が満ちあふれている。
ところが、70年代以降は見慣れた風景の中に人も街も埋没していく。
当時の原宿だけは異彩を放っていたが…
時代の変遷を通して見ると、気づかなかった事を思い知らされる。
東京都写真美術館で5月6日まで