カサ・デ・ラ・エルミータ2003

FinePix F30

最近飲んだワインでコストパフォーマンスの取れていた1本。
2003年産はスペイン南東部・フミーリャ地区の「金賞」ワインに選出された。
このワインを生産する「ボデガス・カサ・デ・ラ・エルミータ」は99年設立の新しいワイナリー。
それだけに研究・開発には熱心だ。
葡萄品種は、モナストレル40%、テンプラニーリョ40%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%。
実は先日出席したセミナーで、欧州の有力ワイナリーがセパージュ(葡萄品種)に国際種と土着在来種を組合わせるブレンドを積極的にトライしていると聞いたばかり。
カベルネ・ソーヴィニヨンメルローを使うと飲み口も締まり、何となく都会派ワインに移行するが、得られるものはそれだけではない。
ここ10年、世界は温暖化により大きく気候が変化するようになった。
温暖化というと暖かくなることばかり想像しがちだが、実質的には異常気象が繰り返すようになると考えるべきだ。
講師によると定評ある国際種は気候変化にも比較的強く、在来種と掛け合わせることで相乗効果も期待できるという。
サンジョベーゼ、モンテプルッチャーノ、テンプラニーリョという葡萄が力を落とすのは寂しいが、無くなるわけじゃないので今後に期待したい。