SIGMA DP1

LUMIX FZ50

一昨年秋のフォトキナで発表され、大きな話題をさらったシグマのコンパクト・デジタルカメラDP1が、いよいよ発売された。
単焦点&高級コンパクトカメラというと、何かとリコーのGRデジタルと比較される。
しかし、その個性はかなり違う。
DP1はコンパクトと言っても、GRデジタルより二回りは大きい。
無論、意味のない大きさではなく、APSサイズのFOVEONセンサーを搭載するのだが…。
約10万円という高価格ながら、ボディの質感はキャノンG9ほど高くない。
つぼに入った時には、一眼レフ顔負けの画を見せてくれるが、一つ一つの操作に時間がかかるのが難点だ。
最新のカメラで、素早い起動、高速なAF、迅速な書き込みに慣れてしまった身には、DP1の操作感はいかにものんびりとした別世界に見える。
後継機では改良されるだろうが、まぁこれはこれで中々好印象だ。
さながら、往年の旦那趣味に彩られた世界がイメージできる。
「ぶらりカメラ散歩」に最も適したカメラ、それがこのDP1じゃないだろうか。