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「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものだ。

彼岸=「ひがん」仏教用語
   「煩悩を脱した悟りの境地」のこと。
    煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」(しがん)と言う。

「彼岸」という言葉の由来は、古代サンスクリット語「パーラミター」を「到彼岸」(とうひがん)と訳したことからと伝えられる。

一般には春秋2回、春分の日秋分の日をはさんだ一週間を「お彼岸」と言い、その間、全国で「彼岸会(ひがんえ)」という法要が行われる。
彼岸会は日本独特の仏事で、平安初期に宮廷で始まり、現在のような墓参りの習慣が一般化したのは江戸時代以降。

彼岸に供するおはぎには、「ぼたもち」という呼び名もある。
これは、彼岸の季節と関係している。
春に咲く「牡丹」の花・秋に咲く「萩」の花がそのお供えに似ていたことから、「牡丹餅=ぼたもち」または「萩=おはぎ」と呼ばれるようになった。
したがって、春彼岸にお供えするのが「ぼたもち」、秋彼岸にお供えするのが「おはぎ」となる。