TC-1

DiMAGE A2

かなり前になるが、ミノルタTC-1が生産中止になった。
デジタルカメラ全盛の今、フィルムカメラに親しみを感じるのはオールドタイマーか写真学校に学ぶ学生ぐらいか…
ミノルタTC-1は、1996年にミノルタ(当時)が渾身の力で世に送り出したチタン外装の超小型カメラだ。
古くはローライ35コンタックスTが作った高級コンパクトカメラ路線をミノルタなりに消化し、味付けした同機は第13回カメラグランプリを受賞した。
TC-1の名称はカメラの原点となるべく「The Camera」からとったようで、生産者の意気込みが伝わってくる。(定価148000円)
同社のHPには「歴史に名を刻む銘機であるために」というサブタイトルがついているが、私にとっては「思い出を刻む銘機」でもある。

カメラグランプリ歴代受賞機
第 1回 (1984年)ニコンFA(日本光学工業株式会社・当時)
第 2回 (1985年)ミノルタα-7000(ミノルタカメラ株式会社・当時)
第 3回 (1986年)キヤノンT90(キヤノン株式会社)
第 4回 (1987年)キヤノンEOS650(キヤノン株式会社)
第 5回 (1988年)KYOCERA SAMURAI(京セラ株式会社)
第 6回 (1989年)ニコンF4/F4S(株式会社ニコン
第 7回 (1990年)キヤノンEOS10クォーツデート(キヤノン株式会社)
第 8回 (1991年)コンタックスRTSⅢ(京セラ株式会社)
第 9回 (1992年)ペンタックスZ-1クォーツデート(旭光学工業株式会社・当時)
第10回(1993年)キヤノンEOS5(キヤノン株式会社)
第11回(1994年)ミノルタα-707si(ミノルタ株式会社・当時)
第12回(1995年)コンタックス G1(京セラ株式会社)
第13回(1996年)ミノルタTC-1(ミノルタ株式会社・当時)
第14回(1997年)ニコンF5(株式会社ニコン
第15回(1998年)ペンタックス645N(旭光学工業株式会社・当時)
第16回(1999年)ミノルタα-9(ミノルタ株式会社・当時)
第17回(2000年)キヤノンEOS-1V(キヤノン株式会社)
第18回(2001年)ミノルタα-7(ミノルタ株式会社・当時)
第19回(2002年)キヤノンEOS-1D(キヤノン株式会社)
第20回(2003年)キヤノンEOS-1Ds(キヤノン株式会社)
第21回(2004年)ニコンD70(株式会社ニコン
第22回(2005年)コニカミノルタα-7 DIGITALコニカミノルタフォトイメージング株式会社)