The Codex Leicester 2

Canon LiDE 500F

1年に1度、1カ国にしか公開されない「レスター手稿
実際の手稿現物の展示は、退色を防ぐため暗がりの中。(笑)
しかも1分間に30秒しか明かりがつかないから、見学者も1ヵ所に集中することがない。
原稿は恐ろしいほど細かい文字で記述されている。
書いた本人の性格か、あるいは、紙がもったいないせいか、真意はよく分からない。
官製ハガキと比べると、その文字の細かさが分かるだろう。
内容は大きく「天文学」「地球物理学」「水力学」の3つに分けられる。
展示室スペースには、この3主題に基づいた実験展示がある。
メインは水力学で、手稿に掲載されていた実験の再現だ。
技術屋=アルテ(アートの語源)ではなく、学問研究=シエンス(サイエンスの語源)を志したレオナルドの本性が透けて見える。

レオナルドが生きた時代を見ると…
1452 レオナルド、フェレンツェ近郊のヴィンチ村に生まれる
1467 応仁の乱始まる
1489 足利義政銀閣を建立
1492 コロンブス新大陸に到達、ロレンツォ豪華王没
1496 蓮如石山本願寺建立
1498 サヴォナローラ火刑、バスコ・ダ・ガマ、インドに到着
1513 マキャヴェリ君主論
1519 レオナルド没(67歳)
となる。
日本はまだ室町時代か…。
アジアに遅れをとっていた欧州が、ルネサンスを機に大きく文明を発展させたことが伺える。
展示室階下の森都市未来研究所では、押井守監修の環境ビデオ「東京スキャナー(空撮)」「東京静脈(水上撮)」が上映中だ。
鑑賞に疲れたらオススメ。リラックスして楽しめた。
※有料のロッカーを使う必要はありません。無料のクロークが52階にあります。