オリーブオイル・スプレッド

DiMAGE A2

トランス型脂肪酸の問題が日本でも次第に大きくなっている。
トランス型脂肪酸は油を高温で熱したり、水素を添加し植物油を加工する際に生成される。
自然界に存在する油がシス結合なのに比べ、水素と炭素の結びつき方が互い違いになっているのでトランス型と呼ばれる。
トランス型脂肪酸は、悪玉コレステロールを増加し、心臓疾患の元凶とされるが、体内細胞に取り込まれることで免疫不全やアレルギー発生を招くとも考えられている。
欧米ではすでに表示規制・生産規制に突入しているが、日本ではまだ具体策を示していない。
一般の精製植物油もだが、トランス型脂肪酸は、マーガリンやショートニングに多く含まれている。
こうした油脂類は、菓子パンやケーキ、レトルト食品などに、無くてはならない存在だ。
(健康油としてトクホを取得した食用油も添加物DAGとトランス型脂肪酸を多く含んでいる)
一つ一つの食品が含む油脂は微量でも、毎日の食事を考えると深刻だ。
日本でも、さほど時間をおかず大きな問題となるに違いない。
写真のオリーブオイルスプレッドは、ギリシャ製のオリーブオイルを使ったスプレッドでトランス脂肪酸を全く含んでいない。
今後の食生活を考えると、こうした自然食材が脚光を浴びるのは必然なのかも知れない。