Cyber SIGN

FinePix F30

先週、ワイヤレスJAPAN2006に行ってきた。
会場の人気を独占するのは、今月末発売予定のウィルコムW-ZERO3〔es〕。
昨年発売直後から人気爆発し、ウィルコム躍進の一翼を担ったシャープ製スマートフォンW-ZERO3の姉妹機だ。
実機を操作して感じるのは、表面の仕上げや各ボタンの配置など、想像以上に高い品質感。
一見して分かるようにスリムで小型化した筐体は、電話とPDAの中間を狙ったぎりぎりの選択と言える。
八劔社長が強気なのも分かるような気がした。
そのウィルコムブースの横で展示をしていたのが、ウィッツエル㈱のセキュリティ・ソフトCyber SIGN
パスワードではなく、サインでセキュリティを管理するソフトで、W-ZERO3用にもプラグインできる。
自筆のサインでログオンする機能は以前にも見たことがあったが、改めてその効用を聞くと興味がわく。
今、セキュリティ業界で流行の生体認証は「DNA」「瞳の虹彩」「指紋」といった生体情報が主体。
つまり、本人の意志には関係なく存在するデータで、意思による行動「サイン」とは明らかに違う。
極端な話、眼球や指を切り取られれば、セキュリティが破られる可能性もある。
サイバーサインのデータ処理は、サインの形状・スピード・書き順とサインにかかった合計時間を加えた4つの情報で、ひとつのデータを形成する。
サインは三次元時系列データとして認識されるため、形状だけをなぞったサインでは認証されない。
個人のクセとも言えるスピード、タイミングとトータル時間が重要になるのだ。
照合時間は、約0.1秒と高速だが、酔っぱらっていると誤差が大きくなるため、認識率もガタ落ちだという。(笑)