♪何かがうまく(Something So Right)

Canon LiDE500F

遅ればせながら紙ジャケ版「ひとりごと/ポール・サイモン」を手に入れた。
アーティストの契約関係でCD発売元はソニーからワーナーに変わってしまったが、ミルトン・グレイサーがデザインしたジャケット体裁はタスキも含め当時のままだ。(ただしレーベルロゴは当然ワーナーに変更)
アルバムそのものは、ポール・サイモンの73年発表ソロ第2作。
今もって彼のベスト作で、「何かがうまく」の原曲Let Me Live in Your Cityを含む4曲がボーナストラックとして追加されている。
このアルバムからは「僕のコダクローム」や「アメリカの歌」がヒットしたが、私が心打たれるのは、やはり「何かがうまく」だ。
オーケストラをアレンジしたクインシー・ジョーンズ、1フレーズ聴いただけでそれと分かるボブ・ジェームスのエレピなど全てが素晴らしいが詩も見事だ。

【大意】
熱が出ると君は冷たい水を用意してくれる
瞳には愛の灯が瞬いている
少し時間はかかったけど、君のおかげで落ち着いた

何かがうまく行かないとき、それを真っ先に受け入れるのは僕
逆に何かがうまく行くときは、あわててしまう
うろたえてしまうんだ
それは滅多にないことだからね
僕は何かがうまく行くことに慣れていないんだ
何かがうまく行くことにね

中国の万里の長城は何千マイルもの長さがある
人々は外国人を入れないようにそれを頑丈に作ったんだ
僕も周りに壁を作っている
君には見えないさ
だから時間がかかるんだ、僕に近づくには…

いやぁ〜何とも深いです。
フィビー・スノウが泣いたのも理解できます。
私も泣きました。