サフラン

FinePix F30

ジェトロ主催のイラン・サフランセミナーに参加した。
サフランはまだ日本には馴染みの薄いスパイスだが、中東、地中海料理には欠かせない存在だ。
私たちもスペイン料理の「パエリア」や地中海料理の「ブイヤベース」でしばしばお目にかかる。
生産地の中東地域では、長い歴史に培われた利用法があり、イランでは医薬品としても日常的に使われている。
サフランはクロッカスの一種だが、スパイス用に使われるのは長い3本のめしべのみ。
したがって1トンのサフランは気の遠くなるような労働集約から生まれる。
世界一高価なスパイスと呼ばれるわけである。
世界貿易量の9割以上を占めるイランにとって、サフランは国策的貿易物資である。
セミナーにはイランの生産者約20社が参加し、熱心にイラン産サフランの優秀さを訴えた。
講演中、笑ってしまったのが、参加したイラン人全員がビデオかデジカメを抱え、セミナーの模様を撮影していたこと。
し、しかし、お、俺も同類か…
(料理の写真はサンヨーXacti HD1A)