The most impressive car of Japan

LUMIX LX2

ついにGMを抜いて世界一の自動車メーカーになることが秒読みとなったトヨタ
日本の自動車工業は、電気と並んで、戦後の日本を支えた主軸業種だ。
その歩みは平坦ではなかったが、庶民が夢を託せる最も大きな消費財だった。
互いに切磋琢磨を繰り広げ、外資に吸収されることもなく、多くのメーカーが生き残っている。
(一時はフォードに飲まれかかったマツダも今ではフォード以上に元気だ)
そんな日本モータリゼーションの屋台骨を支えたトヨタの中で、最も印象深い車は何だろう。

大衆車時代の幕開けを告げたカローラ、パブリカ。
経営の主軸となり、飛躍の基礎を作ったコロナ、マークⅡ。
「いつかは・・・」というコピーが定型句となった最上級車種クラウン。
バブルとハイソを象徴する時代の寵児ソアラ
圧倒的な静粛性で、ベンツ、BMWに殴り込みをかけたセルシオ

個人、個人にさまざまな思い入れがあると思うが、私はやはりトヨタ2000GTだ。

ヤマハとの共同作業から生まれた車だけに、純然たるトヨタ製と言えるか?という考えもあるが、やはり優美なボディデザインは素晴らしい。
フェラーリをしのぐほどの美しさは、以降の国産車を見ても唯一の存在だ。
映画「007は二度死ぬ」で使われたことでも有名だが、実車は輸出モデルを含めても300数十台しか生産されなかった。
例え生産台数が少なくとも、この車が世界に与えた影響の大きさは計り知れない。