an inconvenient truth

Canon LiDE500F

映画「不都合な真実」は、第79回米国アカデミー賞ドキュメンタリー部門賞を受賞した作品だ。
ご覧になった方なら分かるだろうが、作品中でホストを務めるアル・ゴアは、元米国副大統領だった人物。
ハーバード大学時代のルームメイトは俳優の(トミー・リー・ジョーンズ)だった。
民主党下院議員時代から環境保護派で知られており、ホスト役としてはうってつけだろう。


作品の内容は、ほぼ地球温暖化問題1点に絞られている。
日本でも「京都議定書」批准問題から地球環境に関する話題が一挙に高まった。
ここで再度認識を新たにするのも良いだろうが、内容は環境保護などにほとんど理解が無い米国人向けなので、既に高い認識をお持ちの皆さんは「何だこんな程度か」と肩すかしを食らうかも知れない。


確かに地球温暖化は深刻な問題だ。
少なくとも現在のところ、我々が住めるのはこの惑星だけだから。
ここでは、この作品について長々と紹介する気はない。
しかし、あえて言えば温暖化を促進する炭酸ガスはすでに相当量大気中に含まれており、今のところ、迅速な解決方法はない。
残念だが太平洋の島国は海中に没していくだろう。
それを止める手だてはない。
他方、飢えや伝染病で命を落としている人々が年間3000〜4000万人存在する事実がある。
環境保護」の名の下に使われる金や手間を、いくらかでも「今助かる命」に回せないものか…
せめて「環境保護」という美名が、先進国のエゴに終わらないことを祈るのみだ。